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△実に熱心であり真摯である。
句集「宵山」 飯田子貢

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子貢さんの句歴は15年になろうという。日頃は茫洋と遠くをみている ように見えるが、こと俳句になると脳味噌のどこかが覚醒するのであ ろうか、実に熱心であり、真摯である。伊藤伊那男
2019/6/2更新


綺羅星同人の飯田子貢さんが令和元年5月1日を期して、第一句集『宵山』を上梓されました。日本を代表する祭、祇園祭にふさわしい優雅な子貢さんの独特の視点より生み出された句群を是非お読みください。
2019/7/15 更新
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▲独自のユーモアとぺーソスに溢れた句集!
① 『庭の椅子』(第一句集) 島谷高水 平成27年5月1日初版発行
綺羅星集同人の島谷高水さんが5月1日付で第一句集を北辰社銀漢叢書の第一号として上梓されました。「文芸春秋」の表紙絵も描かれている前田昌良画伯の画を表紙とした素晴らしい句集となりました。島谷高水さんの25年の俳句の成果を是非味わってください。
句集は後半に進むにつれて俳諧味を加えてきているように思われる。何といっても素直な目と好奇心が氏の持ち味である。もう一つの趣味の水彩
画も玄人跣だと聞く。俳句と絵画を両軸に、いや相乗効果の発揮を目指して,益々充実した人生を歩んでいただきたい。伊藤伊那男
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▲心のふるさとがここにある!
② 『初蝶』(第一句集) 伊藤庄平 平成27年6月1日初版発行
綺羅星集同人の伊藤庄平さんが5月3日付で第一句集『初蝶』を北辰社銀漢叢書として上梓されました。伊藤夫人のやわらかな色彩の絵が表紙カバーとなっており,作者のお人柄、句柄と絶妙なハーモニーの句集となっています。序文は「雲の峰」主宰の朝妻力様、跋文が「銀漢」伊藤伊那男主宰という豪華な内容です。
平成14年、「雲の峰」に入会。めきめきと頭角を現し,3年後には、青葉集同人、6年後には照葉集同人に昇格した。平成22年、伊藤伊那男氏が創刊した「銀漢」に参加し、伊藤庄平という本名で綺羅星集同人として活躍している。朝妻 力
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▲写生を基盤にした抒情が滲みでる数々!
③ 『留守詣』(第二句集) 武田禪次 平成28年4月8日初版発行
多分沢山あると思われる海外詠は一切除き、日本の古代史を軸に詠みをふかめたものである。出雲大社還座祭、伊勢神宮還宮、岐阜、対馬の島々、吉備,、近江、熊野、諏訪・・・と古代史をテーマに『回遊」を重ねた中に詠まれている。海外を飛び回っていた頃から、「日本とは」「日本人とは何か」・・・・を常に問い続けていた結果、日本の歴史や日本人の精神構造の探求が課題になっているようである。伊藤伊那男
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▲読後にあたたかく人を包み込む円満な句である!
④ 『マダンの風』(第一句集)畔柳海村 平成28年7月18日初版発行
綺羅星同人畔柳海村さんが,7月に待望の第一句集「マダンの風」を北辰社銀漢叢書より上梓されました。毎月の「銀漢」誌上や各句会での句柄の佳さには定評がありましたが,句集としての纏められると、まさに人格が溢れでて来るように思われます。
句集は人柄が出るものだと思う。海村俳句はの特徴は,品位と調和の良さである。鋭利な切り口の句がもてはやされ時代であるが、海村俳句は読後にあたたかく人を包み込む円満な句である。人間の幅の深みのある,含蓄のある句である。最近カトリックmの洗礼を受けられたという。人生の変化は当然俳句に影響を与えるものである。必要以上にに自己を主張しない抑制力、調和の精神、押しつけのない優しさ、静かな闘志・・その立振る舞いの良さは後天的なものであろう。
伊藤伊那男
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▲ひたすら俳句に打ち込みんだ青春時代から柔軟な発想と気力がまなぎる!
⑤ 『草紅葉』(第二句集) 大山かげもと 平成29年3月25日初版発行
綺羅星同人の大山かげもとさんが、3月に北辰社銀漢叢書から第二句集『草紅葉』を刊行されました。
この句集は85才の現在まで現役で仕事をこなし、青年時代より俳句をかたわらに置いて、哀歓の人生を辿られ、今充実した日々のある大山かげもと氏の「いのちのうた」である。村田脩先生の言う「(読む人のにとっての)貴重な遺産にもなる」句集である。『草紅葉』の出版を大きな拍手で祝いたい。伊藤伊那男

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▲確実な写生に基づく叙情着実な生活の積み重ねが,俳句の年輪となった!
⑥ 『辛夷』(第一句集) 原田さがみ 平成29年7月25日初版発行
綺羅星同人原田さがみさんが、7月待望の第一句集「辛夷」を北辰社銀漢叢書より上梓されました。毎月の「銀漢」誌上や各句会での確実な写生の基づく叙情と着実な生活の積み重ねが、まさかに俳句の年輪となって句集として纏められた一冊です。
作者のここ数年の句に気持ちの張りと俳句への一念、強い覚悟を感じている。俳句は年季の積み重ねが大事であり、それが年輪となって
顕れるもである。このあとも共に「いのちのうた」を紡いでゆきたと思う。先ずは人生の一区切りを纏められたkとを筆を擱く。伊藤伊那男
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▲田中敬子さんの来しかたの総括の一書、履歴書である。
⑦ 『機の音』(第一句集) 田中敬子 平成29年10月25日初版発行
本書は,田中敬子さんの来しかたの総括の一書、履歴書である。独語、この人活力の根源は何であるか、色々問うてみると,母上の存在が大きかったようである。田中さんはデザイン、美術教育を専門とする教育者である。長く大学で教鞭を執られ、高校生向け教科書のデザイン部門の執筆も担当され「ていた。実作では若い頃は同版画を、40代からは染色を追求されている。伊藤伊那男
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▲各々のそこはかとない上質なユーモアが潜んでいる!
⑧ 『犬の瞳に』(第一句集) 島織布 平成29年11月1日初版発行
各々の句には、この作者でなければ詠めない個性を持った秀逸な作品群がある。そして各々のそこはかとない上質なユーモアが潜んでいる。この範疇に入る句はまだまだたくさんあり、本句集の中核をなしているこの俳諧味こそ本句集の特徴である。島織布句集を繙くと,滑稽味を主とした句集といえるのではないだろうか。だだし私の結社の標榜する写生の精神は一応尊重しており,写生が立脚点にある事は間違いない。写生の訓練の上で独自の足跡を残した句集といえる。
伊藤伊那男


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▲随分叙情の領域を広げていることを実感する!
⑨ 『手毬』(第二句集) 武田花果 平成29年11月4日初版発行
随分叙情の領域を広げていることを実感する。先端まで伸び伸びと抒情の翼を拡げきった。といことになろう。武田花果さんの30余年間の句暦、いや焼く70年間の人生から滲み出た上澄みということになる。俳句とはそのようなものであると私は思っている。主観写生、とくればこのあとの武田花果さんの行方・・・・?楽しみである。伊藤伊那男
▲この句集、30句ほどの英語訳俳句を付け加えました。武田花果。

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